【散文】日中对译

王歆慧
王歆慧

发布于2018-09-27 16:40来源:原创 2 评论 12 点赞

猟銃

なぜかその中年男は村人の顰蹙を買い、彼に集まる不評判は子供の私の耳にさえも入っていた。

ある冬の朝、私は、その人がかたく銃弾の腰帯(バンド)をしめ、コールテンの上衣の上に猟銃を重く食い込ませ、長靴で霜柱を踏みしだきながら、天城への間道の叢をゆっくりと分け登ってゆくのを見たことがあった。

それから二十余年、その人はとうに故人となったが、その時のその人の背後姿は今でも私の瞼から消えない。生き物の命断つ白い鋼鐵の器具で、あのように冷たく武装しなければならなかったものは何であったろうか。私はいまでも都会の雑沓の中にあるとき、ふと、あの猟人(ひと)のように歩きたいと思うことがある。ゆっくりと、静かに、つめたく――。そして、人生の白い河床をのぞき見た中年の孤独なる精神と肉体の双方に、同時に沁み入るような重量感を捺印(スタンプ)するものは、やはりあの磨き光れる一個の猟銃をおいてはないかと思うのだ。

 

                           天城山麓・湯ケ島附近

 

猎枪

有个中年男人向来臭名远扬,连我这个小孩也知道他不受村民待见,其原因我却一无所知。

在一个冬日的清晨,我看见那个人紧紧地将枪弹系在腰带上,然后将猎枪牢牢地捆到灯芯绒上衣上面,穿着长靴的脚踏上霜柱,一边慢慢地拨开树丛,一边登上了通往天城山的近路。

自那之后过了20几年,那个人已经不在人世,但他在那一刻留下的背影至今依然深深地印刻在我的眼底。他究竟是为了捕获怎样的猎物,才需要用到那副由白色钢铁制成的杀生工具,将自己武装成一个冷血动物呢。当我在闹市之中穿梭时,至今仍然会突然萌生一个想法——模仿那位猎人的姿势,缓慢地,静悄悄地,冷酷地向前迈进。中年人孤独的精神与肉体在生命的白色河床上隐约可见,我认为要同时给两者盖上镂心刻骨的印记,就必须用到那把磨得闪闪发亮的猎枪。

                                天城山山脚,汤岛附近


カマイタチ

学校へゆく途中に犀ヶ崖という小さい古戦場があった。畫でも樹木鬱蒼とした深い谷で、橋の上からのぞくと、谷底にはいつも僅かな溜まり水が落葉を浸していた。ここは日暮時にカマイタチが出るというのでみなから怖がれられていた。カマイタチの姿を見たものもない。足音を聞いたものもない。が、そいつは風のようにやってきていきなり鋭利な鎌で人間の頬や腿を斬るという。私たちは受験の予習でおそくなると、ここを通るのが怖かった。鞄を小脇に抱えて橋の上を走った。

ある時、学校で若い先生がカマイタチの話を科学的に説明してくれた。大気中に限局的な真空層が生じた場合、気圧の零位への突然なる転位は鋭い剃刀の刃となって肉体に作用すると。そして犀ヶ崖の地勢はかかる大気現象を生起しやすい特殊な條件を持つものであろうと。

その時からカマイタチという不気味極まる動物への恐怖は私から消失したが、私が人生への絶望的な思惟の最初の一歩を踏み出したのは、恐らくこの時なのであろう。私はいまでも、よく、ふとカマイタチのことを思い出すことがある。突如、全く突如、人間の運命の途上に偶発するカマイタチ的エア・ポケットの冷酷なる断裁!すでに犀ヶ崖は埋め立てられ、何年か前から赤土の街道がまっすぐに舊陸軍飛行場に走っているが――。

浜松市・犀ヶ崖

 

镰鼬

上学的路上有个名叫犀崖的小型古战场。即使这里有如画般长满了茂密树木的深谷,从桥顶上往下看,谷底也只有几片落叶躺在一小片积水之中。据说,每到日落时分,镰鼬便会在此地现身,对此大家都心生恐惧。虽然从未有人见过它的样子,听到过它的脚步声;但据说那种生物健步如飞,在电光石火之间割伤人类的脸或腿。一旦因为考试复习而晚归,我们就特别害怕经过这条路,总是将书包夹在腋下奔跑过桥。

有次,年轻的老师在学校里向我们科学地解释了镰鼬的故事。他说,当大气中产生有限的真空层时,突然转向气压的零位会化为锋利的剃刀刀片对身体造成伤害。而由于犀崖具有特殊的地势条件,所以容易引起这种大气现象。

自那以来,我心中对于镰鼬这种令人毛骨悚然的动物的恐惧便消失了,但也许正是在这个时候,我首次产生了对于人生无望的想法。直至今日,我仍然常常忽然回想起镰鼬的故事。我这个人在成长路上突然遭到了毁灭性的无情打击!而它们完全是突如其来的,仿佛走在路上突然被镰鼬袭击了似的,令人措手不及。犀崖虽早已湮没于尘土之中,可是这条红色马路在多年前曾经直通旧陆军机场啊——

滨松市,犀崖


流星

高等学校の学生のころ、日本海の砂丘の上で、ひとりマントに身を包み、仰向けに横たわって、星の流れるのを見たことがある。十一月の凍った星座から、一条の青光をひらめかし忽焉とかき消えたその星の孤独な所行ほど、強く私の青春の魂をゆり動かしたものはなかった。私はいつまでも砂丘の上に横たわっていた。自分こそやがて落ちてくるその星を己が額に受け止める地上におけるただ一人の人間であることを、私はいささかも疑はなかった。

それから今日までに十数年の歳月がたった。今宵、この国の多恨なる青春の亡骸――鉄屑と瓦礫の荒涼たる都会の風景の上に、長く尾を引いて疾走する一箇の星を見た。眼を閉じ、煉瓦を枕にしている私の額には、もはや何ものも落ちてこようとは思はれなかった。その一瞬の小さい祭典の無縁さ。戦乱荒亡の中に喪失した己が青春に似てその星の行方は知るべくもない。ただ、いつまでも私の瞼から消えないものは、ひとり恒星群から脱落し、天体を落下する星というものの終焉のおどろくべき清潔さだけであった。

金澤近郊・金石海岸

 

流星

在我上高中的时候,我曾经独自仰卧在临近日本海的沙丘上,裹着斗篷仰望天空中的流星。从十一月冰封的星座之中忽然出现一条闪着蓝光转瞬即逝的流星,它那孤独的行进路线比任何事物都要强烈地震撼我的青春灵魂。我总是躺在沙丘上观看流星。望着那颗迟早要落地的流星,我坚信在这个地球上只有自己能用额头接住它。

自那以来,已经过了十几年的岁月。今夜,这个国家多愁善感的年轻尸骸,在这一派荒凉的城市景色——充满铁屑与瓦砾的沙丘上,看到了一颗流星拖着长长的尾巴疾驰。我闭上双眼,以砖为枕,此刻我感觉不会有任何东西落到额头上面了。我知道我同那短暂的庆祝并没有缘分。而我的青春已在兵荒马乱之中丧失得一干二净,如同那颗星星一样不知去向。然而,独自脱离恒星群,从天体掉落至地球的星星竟然消失得一干二净,这一幕令我久久不能忘怀。

金泽近郊,金石海岸


发布你的看法